2009年3月24日火曜日

能登の山桜染め

桜の季節ですね。金沢はもう少し開花まで時間がありそうですが、今から楽しみです。
さて、なぜこの木は「桜(さくら)」という名前なのでしょうか…

日本人の美意識を代表するようなこの木の語源は諸説ありますが、櫻の嬰という部分は「まとう」とか「とりまく」という意味があるそうです。つまり中国の人がこの漢字を作るときにまとうように咲き誇っている木全体をイメージして表したとされています。一方日本の「さくら」の「さく」は裂く・割くという意味。これは小さな花びら一枚一枚の先っぽがちょっとさけているからということらしいです。
櫻とさくら。どちらの見方も魅力的ですが、やはり小さな小さな花びらの先を眺めてそれを美しいと思い名前をつけた日本人の感性が私はとても好きです。小さなものを愛でる美意識は現代の日本人の心の中にも息づいているものですね。


前置きが長くなりましたが、今回はそのような桜の木で染めたくみひものご紹介です。能登の山桜染め という薄いピンクの染めで、桜の花びらのようにとても優しい色合です。

「昇苑くみひも」さんからの説明をご紹介します。『能登の桜は長い冬を乗り越えるため色が濃く美しく絹糸を染め上げるのに重宝されます。裏と表に非常に美しい二色の糸を使用しております。絹ずれの音をお楽しみ下さい。』

昇苑くみひもさんのホームページはこちらhttp://www.showen.co.jp/index.html