2009年9月2日水曜日

蒔絵シリーズ 1.唐花紋・蔓唐花紋

先日お伝えした新商品の蒔絵シリーズの詳細を
今日から三日間連続でお伝えします。
ホームページやウェブショップでの掲載が遅れておりまして
申し訳ありません。

このシリーズは日本橋三越本店での販売の際も御好評いただきました。
蒔絵の表現力、人をひきつける力はやっぱりすごいですね。

まず始めは唐花紋(からはなもん)と
蔓唐花紋(つるからはなもん)のご紹介です。
唐花は唐草と同様に文字通り大陸から伝来した文様で奈良時代には使われていました。
家紋にも多用される文様ですので見たことがある方も多いかもしれません。

どのような文様もそうですが、時代とともにデザインは移り変わっていくものです。
この時計にあしらった唐花紋は11世紀に作られたお経を入れるための箱に
蒔絵で描かれていたものを参考にしました。
紫式部が源氏物語を書いたちょうどそのころに作られたものになります。
平安時代、日本ならではの美意識が成熟したその時に表現された
文様を眺めながら その時代に思いを馳せ、
また今の時を知っていただければ幸いです。
四方に展開するそのデザインは時計として時間を見るうえでも
目安になるデザインです。

黒漆に蔓唐花紋 ケース:ステンレススクエア 組み紐ストラップ付 税込み¥39.900


朱漆に唐花紋 ケース:ステンレススクエア・イエローゴールド 組み紐ストラップ付 税込み¥42.000


国宝 宝相華蒔絵経箱 延暦寺 11世紀