2009年7月1日水曜日

七宝紋その4 天然水晶末/紅梅染め


4.冬  文字盤:天然水晶末  くみひも:紅梅染め
白とピンクの組み合わせは「雪の下」という冬の重ねの色目です。降り積もる雪に埋もれた紅梅を表しています。厳しい冬の寒さの中にも、ふと春の訪れを見つけ心温まる、そんな繊細な美意識を感じていただけるのではないでしょうか。文字盤には水晶を粉末状にした岩絵具を塗りました。岩絵具ならではの透明感のあるキラキラした質感は雪を表すのにぴったりです。くみひもはまさしく紅梅で染め上げたものです。古来から最高級の染として使われてきた紅梅染め、その鮮やかな梅染めの技を日本でただ一人受け継いだ梅染め師山本晃氏による逸品です。